傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 それにこれだけのミスだ。きっと、自分でなければ捌き切れなかった。
 むしろ、遅かれ早かれ大問題になり、監督責任を問われるぐらいならば、いま頑張っておいたほうがいい。

 私は資料をホッチキス止めして鞄にまとめると、急ぎ駅へ向かった。





 電車に揺られること一時間。
 私はSWカンパニーの倉庫がある神奈川県にたどり着いた。

 タクシーに揺られながら貿易施設やメーカーの製造拠点が並び立つ街並みを見つめ、やっとの思いで倉庫のエントランスに足を踏み入れる。

 既にその頃には疲労がどっと蓄積されていて、足を動かすだけでも億劫だった。電車は言わずもがな帰宅ラッシュのピークで、それが余計に疲労を溜める。

 私は一度、手癖で前髪を整えてから受付のインターフォンを押した。

『はい』
「お疲れ様です、東京本社企画部の水嶋と申します。数時間前にお電話で経口補水液を取りに行くとお伝えした者ですが……」
『あぁ、水嶋さんですね。少々お待ちください』

 待つこと十五分。受付の奥にある扉から黒い作業服を着た女性が台車を押してやってくる。
 私は慌てて駆け寄ると、段ボールを開き、個数と商品が間違っていないかを確認した。
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