傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 彼は私がまとめた資料を完璧に、それどころかより引き立てる言葉で説明し、担当者の興味をうまく引いている。
 過去の取引データや同業データを踏まえながら商品を選んできたことを強調し、同時にメーカーのパンフレットも開きながら巧みに提案していた。

「……いいですね。特にこの商品が気になるな……」

 鈴木さんが資料とパンフレットを見比べながら指を差していく。
 そこに私も付箋を貼っていき、今度実際の商品を持ってきてみましょうかと提案する。
 すると、鈴木さんは喜んで、見れるのなら見てみたいと申し出てきた。

「承知いたしました。では、いま付箋を貼ったもので、ご案内できそうな商品があれば次回持ってきますね」
「ありがとう。……いやぁ、前の営業よりしっかりしている。以前の人はまともな提案をしないどころか、これが良いからとこちらの意見や希望を聞くことなく押し付けるばかりで……。おまけに発注担当もミスばかりで……。いい加減、どうにかならないかと思っていてね」
「申し訳ございません……。しっかり言い含めておきます」
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