傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
『わかった。私もまだ帰宅途中だから、廊下で待ってて』
『ありがと〜! 助かるよ』
『気を付けて移動してね』
そんなやり取りをしてスマホをしまう。
その一部始終を見ていた彼から、大丈夫? と声を掛けられた。
「はい。よくあることなので……」
「そうなんだ。お兄さんとは仲がいいんですね」
「実は……既に両親が他界していて親戚とも疎遠だから、すごく心配してくれるんですよね」
「そうだったんですか……。素敵なお兄さんじゃないですか」
「ただ、酔ったことを口実に会いに来るのはどうかと思ってますけど」
ついぽろっと本音を漏らせば、彼が困ったように笑った。
「気持ちはなんとなくわかりますよ。口実がないと、相手に近づけないこともありますから」
「片瀬さんにもご兄弟が……?」
「俺は、家族とそもそも疎遠気味ですね。別に喧嘩別れをしたとかそういう理由ではないんですが……」
彼の瞼がふと伏せられて、これ以上深く追求するのはよくないかもしれないと察する。
それからしばらくして、電車が最寄り駅に辿り着いた。
いつもなら帰る途中でスーパーに寄ったりするけれど、今日は時間が時間なので既に店は閉まっている。
兄が来るから何か買っておいたほうがいいかも……と思ったけれど、飲み物だけあれば十分かとコンビニを素通りした。
『ありがと〜! 助かるよ』
『気を付けて移動してね』
そんなやり取りをしてスマホをしまう。
その一部始終を見ていた彼から、大丈夫? と声を掛けられた。
「はい。よくあることなので……」
「そうなんだ。お兄さんとは仲がいいんですね」
「実は……既に両親が他界していて親戚とも疎遠だから、すごく心配してくれるんですよね」
「そうだったんですか……。素敵なお兄さんじゃないですか」
「ただ、酔ったことを口実に会いに来るのはどうかと思ってますけど」
ついぽろっと本音を漏らせば、彼が困ったように笑った。
「気持ちはなんとなくわかりますよ。口実がないと、相手に近づけないこともありますから」
「片瀬さんにもご兄弟が……?」
「俺は、家族とそもそも疎遠気味ですね。別に喧嘩別れをしたとかそういう理由ではないんですが……」
彼の瞼がふと伏せられて、これ以上深く追求するのはよくないかもしれないと察する。
それからしばらくして、電車が最寄り駅に辿り着いた。
いつもなら帰る途中でスーパーに寄ったりするけれど、今日は時間が時間なので既に店は閉まっている。
兄が来るから何か買っておいたほうがいいかも……と思ったけれど、飲み物だけあれば十分かとコンビニを素通りした。