紺桔梗の転調
曜汰の拒絶が怖い。近づき過ぎず、拒否られもしない距離感を保ち続けた。
ポロッと気持ちがバレてきっぱり振られた方が、ポジティブに次にいけるのかな。
毎年バレンタインは、必死についでを装ってチョコレートを渡し、ホワイトデーには必ずお菓子をもらった。大体、年に一人か二人。曜汰にチョコを渡す子と全く同じ、お返しです! 感ありまくりの包みでも、十分に嬉しかった。
最初はヒヤヒヤした高校生活も、無口な曜汰に彼女はできなかった。
曜汰と同じ高校に行きたい、同じ大学に行きたくて、一生懸命頑張って勉強した。
N大の同じ学部に、曜汰の知り合いは高ちゃんと私だけ。
環境がめちゃめちゃ大きく変わった。これはチャンスがある。
曜汰と過ごす最後の、一番自由な四年間、頑張りたい、ねぇ曜汰、私を見てよ──