クソ真面目なアイドルに、幼なじみの一途が重症です。
幼馴染✖️幼馴染
1話
「あー、もうダメ。限界。」
ある日の放課後。
コンビニで買ったチョコミントアイスを齧りながら、私、高校1年の神谷百香(かみや ももか)は隣を歩く幼馴染に泣きついた。
「暁〜〜〜、高校の勉強むずすぎるよぉぉ」
「授業ちゃんと聞いてたら分かんだろ」
「それ!頭良い人のセリフだから!」
高校に入学して早1ヶ月、早速勉強の壁にぶち当たっていた。
そんな私を呆れた様に笑うのは、生まれた時から家がお隣同士で、1つ年上の幼なじみ、早瀬 暁(はやせ あき)だ。
頭もいいし、スポーツもできるし、面倒見もいい。
それでいて、イケメン。
嫌って程顔をあわせている幼なじみの私が言うくらい、顔が整っている。
おまけに身長180cm。
程よく筋肉質で体格もよく、スタイルまでいい。
神様は暁になんでも与え過ぎている。
そんなハイスペック幼なじみを持つ私も、少しだけ神様には好かれているのかもしれない。
……頭の良さは完全に見放されてるけど。
「特に数学がやばくて、意味分かんないんだもん! なんで急にアルファベットばっかりになるの!? 数字はどこに消えたの!?」
切羽詰まった私は、まくし立てるように早口で訴える。
「分かったから、とりあえず今はアイス食え。あ、ほらー、垂れてるっ」
「わ!!んんーっ!」
たらーんと溶けだした部分を、咄嗟に口に入れた。
横で暁が『喋ってばっかいるから』とまた呆れて笑っている。
「勉強はテスト前にでも教えてやるから。それまでは自主勉ちゃんとやりな」
「本当に!?暁、神すぎる!ありがとう!」
「はいはい」
そうこうしているうちに、家の前まで到着していた。