黒い羊と無菌狂
私が手紙のことを忘れ、しばらく経ったある日、

マユ
『大学の授業、疲れたー…ただい…?何、この貼り紙?!』

  ― 失セロ バイ菌メ!! ―

マユ
『何なのよ…いたずら?』

アパートのドアに、乱雑に貼られた罵声。

マユ
『子どもっぽいいたずら…この程度、地元じゃ日常だったわ。気にしない!』

ところが翌日も、その次の日も、

  ― 疫病神 消エロ!! ―

  ― バイ菌ヲ マキ散ラスナ!! ―

マユ
『…いたずらにしては…少ーし度が過ぎてるんじゃない…?!』

極めつけは、ある日の貼り紙、



  ― ワクチ〇 ヲ 接種シナイ オ前ハ 病原菌ダ!! ―



ゾクッ…!

マユ
『ちょっと…!なんでそのこと知ってるの…?誰にも言ってないのに…!』



ガシャーン!!



ビクッ!

マユ
『何…?!窓ガラスに何かが当たった…?!』

慌てて家の中に入ると、アパートの一室の窓ガラスにヒビが入っていた。
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