黒い羊と無菌狂
◇◇

<同時刻、とある田舎:丘の上>

ふわり。

やさしい風が草をなでる匂いで、私・風木 美青音(かざき みおね)は昼寝から目覚めた。

ミオネ
「んん…よく寝た…。」

ここは私の地元、今日は…。

あれ?私はどうしてここで昼寝していたんだっけ?



マユ
『あー!やっぱり寝てる!』



タッタッタッ、

ミオネ
「…マユ…。」

マユ
『もー…ミオネはここに来るとすぐ寝ちゃうんだから…。』

ミオネ
「落ち着くんだ…ここ…。」

マユ
『だろうと思った。小さい頃から私が何度起こしてきたか…。』

ミオネ
「…草のにおいも柔らかさも…ちょうどよくて。」

マユ
『ほんッとマイペースなんだから…まぁ、あれだけ走ったら無理もないか…。』

思い出した、地元の幼馴染と待ち合わせて、お祭りに…。

ん?待って?

”あれだけ走ったら”って…どういうこと…?

私、いつそんなに走ったの?

マユの勘違い?私が寝ぼけているだけ?

そういえば”紅と紫の何か”に追いかけられる夢を見たような…?
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