黒い羊と無菌狂
マユ
『…ミオネこそ、どうして抵抗しないの?私1人くらい、払いのけて逃げられるでしょ?』

ミオネ
「…”無菌”に狂った世界で…生きる希望が持てないの。」

マユ
「”無菌”?」

ミオネ
「この先、また大きな社会不安が広まったら、人は今以上に過激になる。その時、私もきっと狂って誰かを排除してしまう…”バイ菌”呼ばわりしてね。」

マユ
『確かに色々あったけど…もう収まったでしょ?!あとはワク〇ン未接種者がいなくなれば、いずれ根絶できる!そうすれば…こんなことは二度と…!』

ミオネ
「私、見ちゃったんだ…公園で村人から逃げてる時に…。」

マユ
『何…を…?』

ミオネ
「お祭りに来てた家族や幼馴染が狂ったり、紅い光に消えていくところ…。」

マユ
『…?!』

ミオネ
「人狼が近くにいないとわかった途端、別人のように穏やかに戻るところ…。」

マユ
『………。』

ミオネ
「…残酷な生き物だよね…ニンゲンって…。」
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