再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~

「じゃあ、明日からよろしくね」

「はい。今日はありがとうございました」

社長と緑さんに頭を下げ、デザイン事務所をあとにした。
正直、新しい職場への不安はある。
だけど、温かく迎えてくれる人たちのおかげで、少しだけ楽しみな気持ちも芽生えていた。

お昼ご飯をごちそうになり、お腹がいっぱいだ。
前菜からデザートまでしっかり食べたので、少し苦しいぐらい。

食後の運動もかねて、バス停までのんびり歩くことにした。

行きはテツと車で一緒に来たけど、帰りは別だ。
テツから、『送るから帰る前に連絡しろ』と言われていたけど、仕事中なので気が引ける。

調べてみたら、デザイン事務所からテツのマンションまではバスで行けることが分かった。
事務所から少し歩いた場所にバス停があり、そこからバスに乗れば、マンションの近くまで行ける。

待っていると、ほどなくしてバスが到着し、それに乗り込んだ。

二十分ほどでマンション近くのバス停に着く。
バスを降りて少し歩いたところで、スマホが震えた。
画面にはテツの名前。
電話に出た瞬間、怒りの声が飛んできた。

『おい、どういうことだ!』

あまりの声の大きさに、思わずスマホを遠ざけた。
もしかして、緑さんから私が帰ったということを聞いて、速攻で電話をかけてきたのかもしれない。

気まずさを感じながら口を開いた。
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