再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「うん。ごめんね。次からはちゃんと連絡する」

胸の奥がじんわりと温かくなり、私は素直に謝罪の言葉を口にする。

『それならいいけど』

「テツ、心配してくれてありがとね」

『……はぁ、ホント美桜はズルイよな。まぁ、そういうところが可愛いんだけど』

か、可愛いって……。
サラリとそういうことを言わないで欲しい。
耳の奥が熱くなる。

「きょ、今日の晩ご飯はなにがいい?」

誤魔化すように、話題を変えた。
このままスーパーに寄って帰れば、夕飯の買い物もできそうだ。

『ごめん、今日は急遽接待が入ったんだ。おば、社長に頼まれてさ。そのことも伝えたくて電話したんだ』

「そうなんだね。分かった」

小さく頷いた。

『少し遅くなるかもしれないけど、戸締りちゃんとしろよ』

「うん。テツも仕事頑張ってね」

『ありがと。油断せず気を付けて帰れよ』

電話を切り、スマホをバッグにしまいながら、小さく息を吐いた。

そっか、今日はひとりなのか。

マンションに着き、バッグの中から鍵を取り出す。
テツに渡されたスペアキー、これを使うのは初めてだ。

鍵を開けて、誰もいない静かな部屋に足を踏み入れた。

部屋着に着替えてソファに腰を下ろす。
その瞬間、張り詰めていたものが一気に緩んだ。
今日はいろんなことがあったからだろう。

次第にまぶたが重くなり、いつの間にか眠りについていた。
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