再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~

午後から備品整理をしていた。
文房具やコピー用紙など在庫を確認し、数量を紙にメモしていく。
地味な作業だけど、必要なときに『あれがない』と慌てずに済むので、一週間に一度はやった方がいいと緑さんが教えてくれた。
確かにその通りだと思う。

私も心配性なところがあり、日用品などつい多めに買い置きしてしまう。
だから、備品を切らさないための管理が大切だというのがよく分かる。

すべて確認し終えると、あとは備品管理台帳に入力するだけだ。
自分の席に戻ってパソコンを開き、キーボードに手を置いたところで、ふと壁の時計が目に入った。
時刻は十四時半を過ぎている。

あっ、十五時から営業会議だ。
会議室の準備を頼まれていたことを思い出し、慌てて立ち上がった。

会議室のドアを開けると、電気をつけてエアコンのスイッチを入れる。

この部屋に来ると、テツと初めて会ったときのことを思い出す。

あの日、私は弁当の配達でこの事務所を訪れた。
少しだけ会話をしたけど、そのときは整った顔立ちの人だなと思った程度。
まさか、その人がテツで、こうして付き合うことになるなんて夢にも思わなかった。
人生って、本当になにがあるか分からないものだ。

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