再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
十九時半からお店の予約を取っているらしい。
テツは少し寄るところがあるとのことで、現地で待ち合わせをしている。

彼からは、ホテルに着いたら一階ロビー奥にある『ラッシュ』という店に行ってほしいと言われていた。

店は十九時には閉まるらしく『できれば早めに』と念を押されていたこともあり、ホテルには十八時過ぎに到着した。

『ラッシュ』は、ホテルの一角にあるセレクトショップだった。
ガラス張りの店内には、洋服やアクセサリー、バッグや靴などが整然と並んでいる。
私が普段行くような店と違い、高級感があり、少し気後れしてしまう。

なにをするのか分からないまま、恐る恐る店内に足を踏み入れた。
店員に名前を伝えるように言われていたことを思い出し、受付の人に声をかける。

「すみません、夏木と言いますけど……」

「夏木様ですね。鳴海様からお話は承っております。こちらへどうぞ」

柔らかく微笑んだ店員に、試着室に通される。
アンクルストラップのサンダルを脱いで試着室の中へ入ると、店員は一着のワンピースを差し出した。

「鳴海様より、こちらをお召しになるよう承っております。ご試着が終わりましたら、お声がけください」

そう言って渡されたのは、淡いミントグリーンのシフォンワンピースだった。

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