再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「それと、失礼ですが靴のサイズをお伺いしてもよろしいでしょうか」

「えっと、二十四センチです」

「二十四センチですね。かしこまりました。それでは失礼します」

店員は丁寧に頭を下げると、そっと試着室の扉を閉めた。
静かになった空間で、私は手に持っていたワンピースを見つめる。

どういうことだろう。
とりあえず、これを着ればいいってことだよね。

頭に疑問符を浮かべながら、自分の着ていた服を脱いでワンピースに袖を通した。

フリル袖のふんわりとしたひざ丈のシフォンワンピース。
動くたびに裾がふわりと揺れて軽やかに広がる。
すごく可愛くて、私好みのデザインだった。
これ、テツが選んでくれたのかな。

試着室の扉を少し開けて顔を覗かせると、すぐに店員がやってきた。

「とてもよくお似合いですね。それでは、こちらが二十四センチのパンプスになります。どうぞ、お履きください」

足元に置かれたのは、五センチぐらいのヒールのあるアイボリーのパンプスだった。
その高さに一瞬だけ躊躇したけど、言われるまま足を入れる。

「夏木様がお履きになっていたサンダルはビニール袋へ、お召しになっていたお洋服はこちらの紙袋にお入れください」

促されるまま、サンダルと服を袋に入れる。

「あの、これはどういうことなんでしょうか?」

「申し訳ありません。私は、鳴海様のご依頼通りにご用意しているだけですので」

困ったように微笑む店員に、それ以上尋ねることはできなかった。

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