再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
どうしてこんなことになったんだろう。
まだ酔ってるのかな。
もしかして、これは夢?

そうだ、もう一度寝たら自分のベッドの上で目覚めるかもしれない。
そんなことを考えていたら、視界が遮られた。

「えっ」

頭からすっぽりとTシャツを被せられ、テツの匂いに包まれた。

「とりあえず着とけ。てか、ブツブツ言って現実逃避してるみたいだけど、これは夢じゃないぞ」

まさか声に出てた?
焦る私をよそに、テツは言葉を続ける。

「それに、美桜も納得してたから」

「納得?」

意味がつかめず、首を傾げる。

「そう。俺は美桜のことが好きだから抱いたし、美桜も拒まなかった」

私はハッと息をのんだ。
どうして、そんな大事なことを覚えていないのよ、と脳内で自分に文句を言う。

「本当に……?」

「ああ。この年で好きでもない女を抱かねぇよ」

「でも、テツは女には苦労しないって……」

その話を聞いたとき、誰でも軽い気持ちで抱ける最低な男だと思っていた。
胸の奥に引っかかっていた疑問が、口からこぼれ落ちる。

「過去については否定しないけど、ずっと俺の心にいたのは、ひとりだけだ」

テツは射抜くような強さで私を見つめる。

「俺が欲しいと思ったのは、美桜しかいない」

心臓が大きく跳ねた。
なにか言わなきゃいけないと思うのに、言葉が出ない。
昨日から、立て続けにいろんなことがありすぎて、頭が混乱する。
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