再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
愛しい幼なじみ side哲平
自分でも、かなり強引なことを言った自覚はある。
それでも、美桜からストーカーの話を聞いて、黙っていることなんてできなかった。

夏木美桜、俺の初恋の相手だ。
初めて会ったのは、確か四歳ぐらいの頃だった。

少し前に引っ越してきたばかりで、遊ぶ友達なんてひとりもいなかった。
もともと、引っ込み思案な性格もあり、母親の後ろに隠れるような子供だった。

そんなある日、母親に連れられて近所の公園へ行った。
初めて来る場所に落ち着かず、周囲をキョロキョロと見回す。
ふと砂場に目を向けると、自分と同じぐらいの子がひとりで大きな山を作っていた。

髪はショートカット、服も砂まみれの姿から、てっきり男の子だろうと思っていた。
目が合うと、その子は大きく目を見開く。
そして、俺が持っていた砂場セットに気づくと、ニコニコしながら駆け寄ってきた。

『こんにちは。いっしょにあそばない? あたし、みおっていうの』

あたし?
その一言で、初めてその子が女の子なんだと気づく。
戸惑いながらも、母親に背中をそっと押され、俺は美桜と砂遊びを始めた。

それから、母親同士も仲良くなったこともあって、同じ幼稚園に通うようになり、自然と美桜と一緒に過ごす時間が増えていった。

あとから聞いた話だが、美桜も俺のことを最初は女の子だと思っていたらしい。
お互いに勘違いしていたなんて、笑える話だ。

小学生になっても、美桜は変わらなかった。
活発で男勝りなところもあったけど、正義感が強く優しい子だった。

俺はそんな美桜に惹かれ、気づけばいつもその背中を追いかけていた。


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