再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「だって、ストーカーから美桜のことを守りたいから、一緒に住むことを提案したんでしょ」

さつきは真面目な表情で話を続ける。

「居酒屋の男がどんな人か分からないけどさ。美桜になにかあったときに、その人とやり合う覚悟がないと、そんなこと言えないと思うんだよね」

「やり合うってそんな……」

思わず苦笑いする。

「バカね。ニュースとか見ても、ストーカー被害ってマジで怖いじゃん。狂暴な人だったら、万が一ってこともあるんだからね」

さつきの言葉に息をのむ。
確かに、最悪なケースもニュースで見たことがあった。

「あの男、最近は見かけてないんだよね?」

「うん。見かけてないよ。私も、アパートや前の職場にも立ち寄ってないし、その周辺にも行ってないから大丈夫だと思う」

通勤圏内には行っていない。

「それならいいけど油断したら駄目だよ。忘れた頃にやってくるかもしれないんだから。危機感を持って過ごしなよ」

「怖いこと言わないでよ」

思わず顔をしかめる。

「でもさ、もしストーカーだったとしても、一定期間離れていたら諦めてくれるんじゃないかな」

そうであってほしいという願いを込めて口にする。
勘違いの可能性もまだ捨てきれないし、気休めでもいいから、さつきに同意してもらいたかった。

「うーん、そうだといいけど、こればっかりは分からないよね。さらに執着するかも知れないし」

そう言って、さつきは肩をすくめる。

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