再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「鳴海は美桜のことが好きなんだ」

さつきは声を弾ませて言う。

「確か、小学校の卒業式に美桜と一緒に写真を撮ろうとか言ってクラスの男子が群がってた記憶がある。あのとき、鳴海が美桜に突っかかって暴言を吐いたのは、ヤキモチからだったのか」

納得したように、うんうんと頷く。

「そんなことよく覚えてるね」

「まぁね。それだけ、鳴海の暴言が印象的だったから。で、もう好きだって告白されたの?」

ニヤニヤしながら言われ、顔が赤く染まる。

「マジ? それで? 美桜はどう返事したの?」

さつきは身を乗り出してくる。

「まだ返事はしてない。だって十数年ぶりに再会したばかりだよ。昔は好きだったけど、今は分からないから……」

言いながら視線が泳ぐ。

「なにそれ。じゃあ、美桜は好きでもない男と一緒に住んでるの?」

呆れたように言われ、返す言葉がない。

「鳴海のこと、嫌いではないんでしょ?」

「うん」

わだかまりもとけたから、そこは迷いなく答えれる。

「だよね、嫌いな人となんて一緒に住める訳がないもんね」

あれ?
その言葉に、どこかで似たようなやり取りをした気がするんだけど……。

「鳴海はさ、本気で美桜のことが好きなんだろうね」

さつきが頬杖をつき、私をじっと見つめながらしみじみ言う。

「えっ?」

考えごとをしていたせいで、反応が一瞬遅れた。

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