無難に生きたいのに、全力すぎる彼が構ってきます
「俺、今日はどうしても抜けられなくなって」
嫌な予感が胸に広がる。
(これはちょっとまずい状況かも……)
鈴川のほうを向いたまま、じりじりと後退していく。
「寺崎、もう帰り?」
「あ、うん……」
「じゃあさ」
鈴川はぐっと距離を詰めてきた。
「頼む。これ、アイツんち届けてくれ」
「え?」
聞き返す暇もなく、コンビニ袋が手に押しつけられた。中でカサ、と音がする。
「いや、無理だから」
「大丈夫大丈夫。渡すだけ。五分で終わる」
「時間の問題じゃなくて」
「助かる!」
勢いだけで押し切られ、天音は言葉を失う。
「場所、わからないし」
「今送る!」
鈴川はそう言いながら素早くスマートフォンをポケットから取り出し、操作をはじめた。 間もなく、天音の画面が震える。
嫌な予感が胸に広がる。
(これはちょっとまずい状況かも……)
鈴川のほうを向いたまま、じりじりと後退していく。
「寺崎、もう帰り?」
「あ、うん……」
「じゃあさ」
鈴川はぐっと距離を詰めてきた。
「頼む。これ、アイツんち届けてくれ」
「え?」
聞き返す暇もなく、コンビニ袋が手に押しつけられた。中でカサ、と音がする。
「いや、無理だから」
「大丈夫大丈夫。渡すだけ。五分で終わる」
「時間の問題じゃなくて」
「助かる!」
勢いだけで押し切られ、天音は言葉を失う。
「場所、わからないし」
「今送る!」
鈴川はそう言いながら素早くスマートフォンをポケットから取り出し、操作をはじめた。 間もなく、天音の画面が震える。