御影市大新年会2009
向かい側のソファでは、ななみが哲平のグラスにコーラを注ぐ。
緊張しているのか、ペットボトルの注ぎ口が哲平のグラスに当たってカチャカチャと音を立てる。
初々しい光景。
黛はそれを見て笑っている。
…乙女もぎこちなく紅に酌をする。
「艶やかではあるものの…なかなかに動きづらいな、このキモノというものは」
「わざと動きに制限をつける事で、淑やかさを身につけさせるのだろう。お前のようなじゃじゃ馬にはうってつけの矯正衣装だな」
「な…きょ…!」
乙女の頬が赤く染まる。
…乙女と紅の痴話喧嘩が始まった横では。
「ま…正月だし…無礼講だしね」
メグが修内太のグラスに烏龍茶を注いでいた。
「あ…わ、悪いな…メグ」
受ける修内太もぎこちない。
普段見る事のない、着物姿のメグ。
彼女はヨーロッパ出身ではあるものの、東洋人の血も何割かは入っている、という設定を何人の読者が覚えているだろうか。
故に着物姿も様になるのだ。
思わず見惚れる修内太を。
「鼻の下が伸びとるぞ、修内太」
乙女のハンガーの直撃を受け、頭に包帯を巻いたままの長老が笑った。
緊張しているのか、ペットボトルの注ぎ口が哲平のグラスに当たってカチャカチャと音を立てる。
初々しい光景。
黛はそれを見て笑っている。
…乙女もぎこちなく紅に酌をする。
「艶やかではあるものの…なかなかに動きづらいな、このキモノというものは」
「わざと動きに制限をつける事で、淑やかさを身につけさせるのだろう。お前のようなじゃじゃ馬にはうってつけの矯正衣装だな」
「な…きょ…!」
乙女の頬が赤く染まる。
…乙女と紅の痴話喧嘩が始まった横では。
「ま…正月だし…無礼講だしね」
メグが修内太のグラスに烏龍茶を注いでいた。
「あ…わ、悪いな…メグ」
受ける修内太もぎこちない。
普段見る事のない、着物姿のメグ。
彼女はヨーロッパ出身ではあるものの、東洋人の血も何割かは入っている、という設定を何人の読者が覚えているだろうか。
故に着物姿も様になるのだ。
思わず見惚れる修内太を。
「鼻の下が伸びとるぞ、修内太」
乙女のハンガーの直撃を受け、頭に包帯を巻いたままの長老が笑った。