AI暴走教室
一志が駆けつけるよりも早く冷たい声が聞こえてきていた。
《落下した場合は最初からになります》
「ちょっと待てよ! こんなことを最初からやらせるのか!?」
真由美の体を気遣いながら一志がスピーカーをにらみつける。
真由美はどうにか立ち上がったけれど、ヒールをはいたまま落下したせいで足首を痛めたみたいだ。
「一志、私大丈夫だから」
そう言うもののヨロヨロと2、3歩歩いては壁に手をつけて休憩している。
そんな状態で最後まで歩けるとは思えなかった。
「一志だって最後まで頑張ったんだもん。私だって頑張らなきゃ」
真由美は自分自身に言い聞かせるようにそう呟いたのだった。

探す

< 70 / 171 >

この作品をシェア

pagetop