僕の父親はコックリさん
第一話 化かす

青白い顔の三人組


  駅からアパートまでは歩いて15分ほどの距離にあるが、歩いている間にじわりと額に汗が滲んできた。 背中には汗の玉が流れていき、黒い半袖シャツが背中にべったりと張り付いている。
 坪井妖は右手の甲で額の汗を拭い、左手でジーンズの後ろポケットから部屋の鍵を取り出した。辺りは刺々しい蝉の声が響き渡っていて、田舎の蝉の鳴き声とはやっぱり違うなとぼんやり考える。
 それよりも早く部屋に入って冷房にあたりたい。
 鍵穴に鍵を差し込んだときだった。
「妖!」
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