僕の父親はコックリさん
 自分を呼ぶ声が右手から聞こえてきて妖は手を止めて振り向いた。そこには三人の男の姿があり、妖は首をかしげる。
「どうしたんだ。みんなそろって」
 三人の男たちはどれも妖の見知った顔だった。この近所にある桜山大学の生徒たちだ。なにを隠そう、妖もその大学の学生であり、今は夏休み中。妖はこの夏休み期間を利用して帰省していて、今戻ってきたところだった。
 大学が始まるのはまだ少し先のはずだけれど、妖になんの用事があってそろってやってきたのだろう。
「大変なことになったんだ」
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