僕の父親はコックリさん
 夏休み中のホラースポット巡りで克彦と正雄は取り憑かれてしまった。けれど洸平だけはまだなにも起こっていないのが実は気がかりだったのだ。
 キツネはあの二体で終わりだったのか、それとも……。
 妖はそっと目を細めた。その目が黒色から金色へ変わる。こうすることで周辺の悪いものや、人についている悪いものがいるかどうかの判別がつく。妖の持っている能力のひとつだった。
 金色の目で隣に座る洸平を見た瞬間思わず声を上げてしまいそうになった。
 夏休みの終わりが近い頃、三人が妖のアパートを訪れたときにも見たそのモヤが、今は洸平の体をすべて包み込むように写ったのだ。
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