僕の父親はコックリさん
 妖の生まれ持った力によって低級霊などは寄せ付けないことができる。それはホラースポットをいくつもめぐる洸平たちにとってはなくてはならない力だった。
 軽く会話をしている間に電車が到着してふたりして乗り込む。車内もガラガラで好きな場所に並んで座ることができた。
「こんなガラガラな電車久しぶりだな」
 腰を落ち着けた洸平が大きく伸びをしてつぶやく。
 普段は通勤、遊学ラッシュど真ん中の移動のため、これほど余裕のある車内は久しぶりのことだった。
「いつもこんな感じだと快適なんだけどな」
 ぶつぶつと独り言のように言う洸平の横顔を妖は盗み見た。。
< 199 / 352 >

この作品をシェア

pagetop