僕の父親はコックリさん
 妖はまたごくりと唾を飲み込む、さっきから口の中がカラカラに乾いている。どうしてこうなるまで気が付かなかったんだろう。克彦や正雄に気を取られ過ぎていたのか、それとも洸平にとりついている低級霊が霊気を隠していたのか。
「洸平、このまま一緒に俺の実家に行こう」
「は?」
 突然の申し出に洸平が眉を寄せる。
「三日間も連休があるんだから、一日くらい大丈夫だろ?」
「そりゃまぁ、大丈夫だけど」
 洸平としては早く現場の下見に行きたいのだろう。そのための準備もしているようで、荷物も多い。けれどこのまま放っておくわけにはいかない。
「じゃ、母親に連絡しとくから」
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