僕の父親はコックリさん
 妖がすぐにスマホを取り出すのを見て洸平が慌てて口をはさむ。
「待てよ。別にお前の実家に行くのは構わねぇけど、どうしたんだよ突然?」
 理由もなく付き合うわけにはいかないと、スマホを操作する妖の手を止める。
 妖はその質問に周囲を見回した。ここで本当のことを伝えてもいいけれど、自分の正体に気が付かれたときに低級霊がどう出てくるかわからない。今日は電車内の乗客は少ないけれど、さすがに無謀なかけはできない。
「俺の母親も洸平の動画をよく見てるんだ」
 咄嗟に出てきた言葉はそれらしくて、妖は内心ホッとする。
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