僕の父親はコックリさん
 元々答えがわかっていたのだろう、洸平はニヤリと笑って「オヤジさん、いいところあるじゃん」と、言ったのだった。

 母親が台所から戻ってきたのは写真をあらかた見終わった頃だった。
 お盆には冷たい麦茶と、洸平が買ったクッキーが乗せられている。
「随分遅かったね」
 麦茶を洸平の前へ差し出して妖が言う。
「ついでにこれを持ってきたのよ。神棚に保管しておいたから、取るのに手間取っちゃって」
 そう言って差し出されたのは黒いカラスの模様が入った白い紙袋だ。母親の手のひらにすっぽりと収まるほど小さい。
 それを見た妖は飛びつくようにして紙袋を受け取った。今回実家に帰省した目的はこれだ。
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