僕の父親はコックリさん
「あの寺は僕のテリトリーだからね、低級霊としては一刻も早く脱出したい場所だったはずなんだ。だからつい姿を見せてしまった。今は寺から遠ざかったから浩平くんに戻ったんだろうね」
 それでも浩平はやはりお守りの存在が気になるようで、できるだけ妖と距離を開けて座っている。










過去

 妖の母親である香は学生時代とても可愛らしく、男子生徒から人気が高かったという。それを鼻にかけること無く穏やかな性格のおかげで友人にも恵まれていた。それは香が高校二年生だったころの話だ。
「香、まだ帰らないよね?」
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