僕の父親はコックリさん
「なんだ、参加しないの?」
 腕組みをして陽子が聞く。ここまで話を聞いておいて帰るのかと避難しているのが理解できた。
「少しだけならいいんじゃない?」 
 今まで黙って成り行きを見つめていた友人が口を開いた。香に雰囲気が似たおっとりとした子だ。顔を向けると視線がぶつかり、何度が瞬きをされた。
 彼女が戸惑っているときや、困っているときにする癖だ。
 こっくりさんの準備を始めたものの、香と同じように返りたいのかもしれない。それか、せめて香に一緒に参加してもらいたいんだろう。この状況でひとりになれば、他のふたりから好き勝手にこっくりさんに質問されるのが目に見えている。
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