僕の父親はコックリさん
 だけどそれは変化した姿かたちが良かっただけだし、運動神経に関してはキツネなのだからで終わってしまう。志門の本当の姿を見たことのない女子生徒たちを見ていると、香の心はなんだかモヤモヤとした嬉しくない気持ちになってくる。
「香。今日放課後デートしよう」
 志門がそう声をかけてきたのは転校してきて一週間が過ぎた頃だった。最初の頃は志門も新しい生活に馴染むことが忙しくて、なかなか香に声をかけられなかった。最近になってやっと落ち着いてきたところだった。
「デート……」
 自分の机で帰宅する準備をして香は瞬きをして志門を見つめる。
「あぁ。高校生っぽいだろ?」
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