僕の父親はコックリさん
 ニッと自信満々に笑う志門に、どこからそういう情報を仕入れるのだろうと呆れてしまう。キツネの世界にも放課後デートというものが存在しているんだろうか。
「私、今日は夕飯の作る当番なの」
 今日も部活は休みだ。この前はこっくりさん騒動のせいでおそうめんしか準備できなかったから、鏡は少し手の混んだものをと思っている。
「油揚げ!?」
 途端に志門の目が輝いた。夕飯と言っただけなのに油揚げと聞いてくる志門にまたしても香は面食らう。
「あ、油揚げ?」
 聞き返すと志門はキラキラとした目て天井を見上げて「人間がくれるお供えものだよ。あれ、すっげー好き」とつぶやく。
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