僕の父親はコックリさん
「キツネが取り憑いたまま暴れたんじゃ浩平くんも危ないですからね。安全なところに寝かせておきましょう」

 ふたりがかりで浩平を本殿から遠い岩の上に寝かせて、再び戻ってきていた。この中にはなぜか妖の父親と、洸平たちを苦しめてきたキツネがいるはずだ。
「俺の父親とこの寺、なんの関係があるんでしょう?」
「それは覗いてみないことにはわかりません」
 黒羽は険しい表情で本堂を睨みつけている。黒羽にもなにか感じるものがあるのかもしれない。
「父親もキツネです。もしこの寺にいるキツネたちと手を組んでいたりしたら……」
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