僕の父親はコックリさん
 神妙そうな表情で答えたのは八木洸平だ。洸平は少し伸ばした髪の毛をツンツンに立てて右耳にはシルバーのピアスをしている。だけど今日はこころなしか頭のツンツンがしおれているように見える。
「なにがあった?」
 聞きながら妖はドアの鍵を開ける。さっきから汗が流れて止まらない。夏休みは終盤だというのにまだまだ夏は続いていきそうだ。
「実は俺たちいつも通り撮影に行ってたんだ」
 妖は洸平の話を聞きながら部屋に入っていった。一ヶ月近く留守をしていたのでホ空気が淀んでいる。リビングの窓を薄く開いて冷房をつけた。
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