僕の父親はコックリさん
 百キロは優にありそうな立派な力士が妖の体の上に乗っている。これでは身動きがとれるはずもない。力士になったキツネは勝ち誇ったように高笑いをはじめた。
「くそっ……」
 内臓が圧迫されて今にも吐いてしまいそうだ。呼吸も苦しい。もうお守りを握りしめているどころではなかった。
「妖、しっかりしろ!」
 志門の声もどこか遠くから聞こえてきているような感覚になる。自分の意識がだんだんと遠のいていっていることがリアルに感じられて恐怖心が湧き上がる。
 こんなところで死ぬのかよ。
 しかも低級霊相手に。
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