僕の父親はコックリさん
「なぁ妖、これどうなってんだ? 俺なにも覚えてないんだよ」
 妖がなにかをぼそりと呟く。
「え?」
 洸平が聞き取れずに聞き返す。妖はもう一度口を開いた。
「お父さんが死んだ」

 三人は無言で車に揺られて妖の家へと戻ってきていた。黒羽が今回のことをちゃんと香に説明しなければいけないと判断したためだ。
「そうですか」
 長らく志門が家に戻ってこなかった理由。そして今日の出来事を香は静かに聞いていた。そして本殿が崩れ落ちてしまったことまで聞いてから、ポツリと行った言葉だった。
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