僕の父親はコックリさん
 すぐに駆け寄って声をかける。洸平は腹部をしきりにさすって「なんか腹が痛い」と呟いた。
 自分が取り憑かれて凶暴化していたときことは覚えていないみたいだ。だけどその方がいい。自分が友人を傷つけたとわかったら、気に病んでしまうだろうから。
 黒羽が手伝って岩から降りてきた洸平はようやく本殿がなくなっていることに気がついた「なんだこれ!?」と叫び声を上げた。
「本殿はどこに行ったんだ!?」
「ついさっき、崩れ落ちてしまいました」
 黒羽の返答に洸平は唖然としている。瓦礫の隙間からはまだ砂埃が舞い上がってきている。足を踏み入れようにもそう簡単ではないだろう。
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