僕の父親はコックリさん
「基本的には向こうにいるよ。ここは第二の寺として僕と僕の息子とでやっていくことにしたんだ」
 そう言えば黒羽さんには妖たちよりも年上の息子がいたんだった。あまり見かけないから、つい忘れてしまいそうになる。
「ここが、いつまでも続いてくれればいいけどねぇ」
 黒羽がふと真新しく輝く本殿の屋根へ視線を向ける。妖もつられて視線を上げた。
 屋根の眩しさに目を細めてみると……。
「あっ」
 思わず声が漏れた。
 屋根の上には五匹のキツネが座っていて、こちらを見下ろしている。その表情はみんな楽しそうだ。
「そうですね。いつまでも続くといいですね」
 妖はふっと微笑んで、そう答えたのだった。
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