僕の父親はコックリさん
 そのとき、テーブルの上に置いていた克彦の手に花子の手が重なった。華奢でしなやかですべすべしている手に克彦の心臓が跳ねる。久しぶりに感じる女の子のぬくもりにどうしていいかわからず、ただただ花子を見つめ返す。本当は反射的に手を引っ込めそうになってしまったのだけれど、それはどうにか我慢した。
「好きなことをしてる人って素敵だよね」
 花子が囁くように言う。
「そ、そうかな?」
 返事をするときに声が裏返ってしまいそうになり、ゴクリとつばを飲み込んだ。心臓は先程よりも早鐘を打っていて、花子にまで聞こえてしまうんじゃないかと不安になった。
「明日も大学へ来る?」
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