僕の父親はコックリさん
 朝あれだけ丁寧に髪型を整えてきたけれど、長時間に及ぶ編集作業中にすっかり乱れてしまっている。カバンの中からクシを取り出して丁寧にといていけばまぁまぁ見られるようになった。
 頬を両手で包み込んで何度か揉んでいると血色もよくなり、作業前の克彦に戻っていく。最後に軽く歯磨きをして、ようやくトイレから出た。
 花子との待ち合わせは作業が終わったら克彦から連絡を取り、そして合流することになっていた。
 克彦はトイレから離れた廊下の隅へ移動するとさっそくスマホを取り出した。いつものようにラインを表示して花子を選択すると、今までのやりとりがズラリと出てくる。
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