僕の父親はコックリさん
 焦りに似た感情が湧き上がってきて克彦は花子へ助けを求めるように視線を投げかける。だけど花子はスッと視線を外してしまった。
「なんだよそれ! 昨日あれだけ思わせぶりなこと言って期待させただろ!?」
 恥をかかされていると感じた克彦はつい声が大きくなる。顔が赤く染まり、花子へすがりつくような形になってしまった。
「思わせぶりってなに? 気持ち悪いこと言わないでよ!」
 克彦が伸ばした手を花子は振り払う。そして自分の体を強く抱きしめて身震いをした。
「とにかく、今日は私と予定がある日なんだから、ほっといてよね」
 友人は花子の腕を掴むと克彦から逃げるようにふたりで走り去って言ったのだった。

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