僕の父親はコックリさん
 克彦は呆然としてしまってしばらくその場から動くことができなかった。
 ついさっきの出来事がまだ信じられない。あれは本当に花子だったんだろうか? 僕の動画の話を楽しそうに聞いてくれて、デートの約束もしてくれた優しい花子。まるで別人だ。
 そこまで考えて一瞬息を飲む。
 いや違う。さっきの花子の方がいつも通りの花子なのだ。動画に興味がなく、恐いものが苦手で、どれだけ克彦が話かけても冷たい態度を貫いている。
 最近の花子の方がおかしかった……?
 そう思いたくはないのだが、動画に興味を持ったり克彦からの誘いを断らなかったりする花子はやはり普段とは違う。それが今日突然元に戻ったんだ。
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