僕の父親はコックリさん
「ごめんよ花子ちゃん。乱暴なことはしたくないんだけど、仕方ないんだ」
 細い腕を強く掴むのは気が引ける。けれどこいつは本物の花子ちゃんじゃないと思うと、容赦なかった。

「痛いよ。なにするの? 離してよ」
 花子はどうにか洸平の腕を振り払おうとするけれど、洸平はしっかりと掴んで離さない。
 この異様な光景に視線を向けてくる客たちの隙間を縫って妖たちはコンビの外へと逃げ出した。そしてすぐ隣りにある広場へと移動する。
 幸い、この暑さのおかげで広場を使っている人の姿はなかった。
 コンビニと隣家との境には高い塀が立っているし、まぁいいだろう。
「離せ!」
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