僕の父親はコックリさん
「仕方ないだろ。いつまでも妖に頼ってもいられないし」
 正雄が整った顔で渋面を作って言い返した。
「今回は同伴できなくて悪かった」
 妖の言葉に洸平が左右に首をふる。
「それは仕方ないさ。妖を動画撮影に巻き込んだのは俺たちなんだし」
 妖には生まれつき悪いものを見たり、ちょっとしたものを祓う力が備わっている。それを知った三人がホラースポット巡りの動画についてきてくれないかと頼んできたのがきっかけだった。
 妖がいれば本当に危険な場所かどうか判断がつくし、軽いお祓いまでできてしまう。そもそも亡霊たちは妖の存在が好ましくないようで、撮影に同伴してくれたら三人に近づいてくることもないのだ。
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