僕の父親はコックリさん
 そんな状態の部屋に突如現れたマドンナに洸平と正雄は大慌てだ。
 普段誰も使っていない椅子を持ち出し、窓を開けて換気し、それからどうすればいいのかと立ち尽くす。
 そんな中、花子は呆然と空中を見つめている克彦へ視線を向けた。
「へぇ、こういう場所で作業してるんだね」
 花子の声がむさ苦しい部屋の中に鈴と響く。その音色だけで部屋の中の雰囲気がガラリとかわるようだ。
 克彦の視線がようやく花子に定まった。そして徐々に目が見開かれていく。
 妖は克彦が暴走してしまわないように、ふたりの間に立った。
「安心しろ。本物の花子ちゃんだ」
 妖の言葉に克彦に徐々に目の色が戻ってくる。

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