僕の父親はコックリさん
 花子が睨みつけていることなんて気がついていない克彦に、大きな声を出すしかなかった。
「え、なに?」
 そこでようやく花子が険しい表情をしていることに気がついてまばたきをする。
「私、そういうのは苦手だって言ってるよね? 子供への読み聞かせで、なんで恐い絵本をチョイスしなきゃいけないの!?」
 腕組みをして文句を言う花子に克彦は口を閉ざしてしまう。ようやく自分がおせっかいをしているということに気がついたみたいだ。
「もう、ほっといてよ!」
 花子がそういい捨てて克彦に背を向けて歩き出す。克彦は慌てて「ごめん! 今度はちゃんとした絵本を教えてあげるからぁ!」と、花子の後を追いかけたのだった。

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