監督係さんは問題児天使の私を本気で堕とすらしい
涼が煩わしそうに私の手を外し、ポケットからカードを出して正門を開けるため、カード認証をした。

ピコンッ

その音が鳴り涼が正門を開いた。

「入れノロマ」

「いやノロマなの、ハヤブサなの・・・・・・」

めっちゃ矛盾。

「ていうか何でヴォイコースなのにタナコースの勉強もしなきゃいけないの?」

私が歩きながら聞くと涼は「知らね」とだけ言った。

ヴォイコース、タナコースって言うのは学校のコースの名前。

私と涼はヴォイコース。

ヴォイコースは下界のギリシャ語っていうやつの『βοήθεια(ヴォイフィア)』の略。

ヴォイフィアっていうのは『手伝い』って意味でヴォイコースの天使は、何でも屋みたいな職業を目指してるの。

そしてもう一つのタナコースはギリシャ語で『θάνατος(タナトス)』の略。

タナトスは『死』って意味でさっき言った人間の生まれ変わりをやる職業を目指してるの。

「ていうか学校の敷地内浮遊禁止はキツくない?」

「その校則無視で飛んだやつは誰だよ」

「うぐっ・・・・・・」

うぅ・・・・・・。

そして、教室に着き扉を開いた。

< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop