僕らの青春創作日記

ふたりごと

「どうだった?」

ノートから顔を上げると、そんな言葉が降ってきた。

少し考えてから、私は言った。

「好きだよね、こういう話」

感想になっていないな、と思って付け足そうと口を開く。

そのときだった。

「恋愛なんて、上手くいくほうが珍しいんだよ」

窓の外を見たまま、君はそう言った。

一瞬、言葉が止まる。

「でも、創作なんだし上手くいってもよくない?」

思ったことをそのまま口にする。

だってそうじゃないか。

せっかく現実では味わえないようなことを体験できるのが創作なのに。

失恋なんて、誰も望んでなんかいないだろう。

君は少し困ったように眉を下げた。

「うーん、そうかもしれないけど」

「夢みたいな出来事より、現実に起こってる物語のほうが共感できるくない?」

どうかな、とでも言うようにこちらを見る。

「まあ、そうかもしれないけど」

納得しきれなかった。

それを察したのか、君は少しだけ笑って、

「まあ、僕が書けないっていうのもあるけど」

そう付け足した。

「なに?高校生にもなって、付き合ったこともないの?」

少し軽い気持ちで言ってしまう。

「残念ながら」

君は大げさに首を振った。

「そもそも恋愛すら、できないからね」

「……そっか」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が少しだけ引っかかった。

今のは、ただの冗談じゃない気がした。

私は何か言おうとして、やめた。

だって君は__________。
















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