口説いてんの?


俺は、薫さんの寝顔を見ながら考えていた。

泊まってく?と言ったのは

俊也さんと同じ意味で

俺が特別だからじゃない。

俊也さんは、薫さんの様子を気にして

電話を掛けてきて

俺の事は言うな、と念を押した。

俊也さんは、友達の関係を重視して

はっきりと言わなかったけど

俺はそれよりも大事だと思ったし

初めて告白したいとも思った。

それで関係が壊れるより

曖昧にするほうが後悔すると思ったんだ。

今更起こすのも悪い気がするので

明日の朝告白する、と口に出していた。

その時、ドアをノックする音がしたので

返事をしてドアを開けると

母親がパジャマ姿で立っていた。


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