口説いてんの?
クリスマスもお正月もないと訊いていた。
気を使ってくれてるのかと思うと
素直に喜べない。
薫子が答えを探していると
凪斗が小首を傾げて声をかけてきた。
「プレゼントは何が良いですか?」
「勉強があるから
一緒に過ごせないでしょ?
それに、プレゼントもいらないよ」
「素直になるんでしょ?」
「素直な気持ちだよ。邪魔したくないもん!」
薫子は、彼を安心させようと
口元をほころばせた。
「明日からも頑張って勉強します。
会いにも行きません。
だから、クリスマスは一緒にいましょ?」
「凪斗・・・」
「店でも会えますから、寂しくないです。
キスは出来ないけど」
薫子は彼に寄り添い、小さく頷いた。