口説いてんの?

クリスマスもお正月もないと訊いていた。

気を使ってくれてるのかと思うと

素直に喜べない。

薫子が答えを探していると

凪斗が小首を傾げて声をかけてきた。

「プレゼントは何が良いですか?」

「勉強があるから

 一緒に過ごせないでしょ?

 それに、プレゼントもいらないよ」

「素直になるんでしょ?」

「素直な気持ちだよ。邪魔したくないもん!」

薫子は、彼を安心させようと

口元をほころばせた。

「明日からも頑張って勉強します。

 会いにも行きません。

 だから、クリスマスは一緒にいましょ?」

「凪斗・・・」

「店でも会えますから、寂しくないです。

 キスは出来ないけど」

薫子は彼に寄り添い、小さく頷いた。


< 195 / 225 >

この作品をシェア

pagetop