口説いてんの?
閉店後に、俊也から話を聞き
薫子も彼の真面目さに驚いたけど
少し好感がもてた。
「良かったんじゃないの?
二人とも良い子だし」
「あぁ、そうだな。若いって羨ましいなぁ?」
「あんただって若いでしょ?彼女つくれば?」
「今は、いい。
薫子やダチと遊んでる方が楽で良いから」
「同感!でもさぁ堪らないの?」
「何が?」
「男は、色々大変なんでしょ?」
「そういう話好きだよなぁ?
まぁ、お前に訊かれても
なんとも思わないけどさぁ!
俺は凪斗みたいに真面目じゃないから
その辺は上手くやってるよ!」
「そっかぁ、そうだよねぇ!」
私が心配することもなかったみたいね、と
軽く笑った。